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54《運命の番》
そうして大人の時間がくる。
ツガイ同士スキンシップは大切だから。
ラウは、向い合わせが気に入ったようで、あれからエッチの時は必ず向い合わせからはじめるようになった。
ラウは凄く素直だから可愛い。
いつかは仔どもができる日が来る筈だから、その仔は自ずと群 の後継ぎ、次期長 の第一候補になる。
だから、より獣人らしいαを産まなきゃならないっていうプレッシャーは感じている。
獣人と人間の混血児、どんな仔が産まれるのか…
自分が獣人だったなら、こんなに悩まなくていいのに…そう、どうにもならないことを考えたりする。
群 の長 はαが務める決まり。
たとえ産まれた仔がαだとしても人間寄りの仔だと、群 の狩の足手纏いになるからリーダーとしては不十分で、獣人の力を継げなかった仔どもは劣等感に苛まれてしまうだろうし、親としては心配にもなる。
ラウは、今からそんな心配は無用だと言ってくれるけど…
基本獣人は自然に身を任せるような性質があって、ラウもよく自然に任せたらいい、と諭してくれる。
まあ、森で暮らすということは自然に逆らわずあるがままを生きるということなんだけど…
17年間、人間の世界で生きてきたオレからすると、色々先を考えて心配してしまう。
でも、不安はあるけれど、
Ω性だと分かった時の絶望感から考えると、本当に運が良かったと思う、人間を差別しない獣人ラウに逢えて、まさか群 の長 であるラウとツガイになれるなんて、あの頃は全然想像すらしてなかったから。
これが運命ってやつなのかな?
今こうして自由に生きていられることに感謝して、群 の一員として、ラウのパートナーとして…群 の為に貢献して…
ラウに支えられながら、シィと共に獣人の生きる森で逞しく生きていこうと心に決めたのだったーー。
運命の番編【完結】
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新章 新たな命編(妊娠出産編)以降更新予定↓
アトリエブログでもお知らせしていますが、明日から新章に入ります。
Ω男子の出産シーンがありますので地雷の方、苦手な方はこの話を持って完結としてくださいね(*´ω`*)
とても万人ウケのものは書けませんので苦手な場合は自己判断でよろしくお願いします(*´ω`*)
リアクションやハートなど応援ありがとうございました!
これからも更新を待って頂けるような話を書けるよう頑張りますねm(__)m
20190610悠希乃諒。
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