「……ちょっと早いけど、入っていいか？」 　脚の間に身体を滑り込ませ、官能の汗を滴らせながらライアルが聞いてきた。目元は赤らみ、息遣いも荒くなっていた。 「ああ、もちろん……」 　誘うように、由羅は少し腰を浮かせて両脚をライアルに絡ませた。そしてあられもない姿勢で微笑んでみせた。 「……来て」 「ああ……」 　ライアルがぐっ、と身体を沈めてくる。 「……っ」 　途端、一番太い先端が秘蕾を破って侵入してきた。さほどの苦痛はなかったが、代わりに凄まじい衝撃と圧迫感が由羅の身体を貫いた。体格に優れたライアルはさすがに男根も想像以上に立派だった。 「う……んっ」 「由羅、大丈夫か……？」 「ああ、大丈夫……」 　怯んでばかりもいられない。こう見えても場数だけは踏んでいるのだ。 　由羅は両腕をライアルの背に回し、ぎゅっと抱き締めてみせた。 「さあ、もっと……」 　そう言うやいなや、ライアルが中で激しく動き始めた。理性的であろうとしているが、それも我慢の限界だったようだ。一度腹の底を突き上げた後、ずるりと入口付近まで引き抜き、そしてまた一気に最奥を突き上げる。 「あっ、あ……ん……っ」 「ああ、すげぇ……乱暴したくないけど、止まらなくなる……」 「んっ、く……あ、ああ……っ」 「お前の顔も、声も、匂いも、肉体も全部色っぽすぎて……。これ……頭おかしくなりそうだ……」 「っ……」 　欲望を剥き出しにして、ライアルがのしかかってくる。理性を霞ませ、獣の本能を曝け出し、夢中で由羅を喰らっている。 　だけど辛くはない。苦しくもない。男どもと同じ欲望を向けられても、ライアルなら許せる。そこに愛があるから。 　由羅は挑発するように腹部に力を込め、ライアルのものを引き絞った。 「おかしくなっていい……！　私は、あなたのものだから……んっ」 「ああ、そうだな……！」 「っ……ああ……っ」 　控えめに喘ぎながら、由羅はどこまでもライアルを受け入れた。気負い立つ彼をあやすかのように、伸びやかな四肢を絡め、どんな求めにも応じた。