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それは違う3※

「手、離してよ」 「だめだ。時間ないから」 そんなのちっとも答えになってない。 拓斗が腕を捻じるようにして外そうとすると、拓斗は脚の間にねじ入れた膝を上に動かした。股間に膝が当たって、ビクッとする。 「っやめ」 「面倒だからじっとしてて。すぐ済ませるから」 だから何を?っと聞こうとした唇を、修平が再び塞ぐ。 酷い。こんな強引なやり方するなんて。 でも、強くは拒めない。 修平とキスするのは久しぶりなのだ。 口を割られて舌が忍び込んでくる。拓斗はぎゅっと目を瞑った。ぬめる舌が口の中を動き回り、逃げようと引っ込めた自分の舌を引きずり出すようにして絡め取る。 強く吸われて、ゾクゾクっとした。 修平はキスが上手い、と思う。 初めて彼のアパートでキスされた時、拓斗は自分でも驚くほど感じてしまった。 趣味のバイクや好きなアニメの話で盛り上がっていて、まったくそういうムードじゃなかったのに、急に真顔になった彼の目を見てゾクッとした。 欲しいと訴えてくる、男っぽい色気のある眼差し。じっと見つめられたまま、弾力のある唇が押し付けられた。驚いて息を飲むと肩を掴まれて、後ろの壁に押し付けられ、少し強引に唇を割られた。そういう一連の動きが、何故かいちいちドキドキした。普段の物静かで目立たない彼からは、想像がつかない男らしさだった。 ギャップ萌え…とでも言うのだろうか。 心臓をキュッと鷲掴みにされた。 「んっ、ふ…ぅ……ふ、」 歯列をなぞる熱い舌。気持ちよくて体温が一気にあがる。脚の間に突っ込まれた膝でソコを優しく撫でられた。 拓斗は両手で彼のスーツの腕にしがみつき、夢中で口づけに応えていた。 彼が貪る角度を変える度に、押しつけられた頭がガツガツと壁に当たる。痛い。乱暴すぎる。でもこんな風にがっつかれると、余計に興奮してしまう。 ダメだ。こんな場所でこんなことしてるなんて。ここは会社なのに。 でもやめたくない。 罪悪感と背徳感は、かえって興奮を煽るのだ。 イケナイコトだから、余計に気持ちイイ。 修平の手が尻の肉をぎゅっと鷲掴みにして、乱暴に揉みしだく。キツく摘まれる痛みに、拓斗が堪らず腰を突き出すと、修平も腰を前に出してくる。互いの下腹がぶつかり、既に感じて勃ち上がってしまったペニスに、薄いスラックス越しに彼の硬い熱を感じた。修平も勃ってる。昂っているのは自分だけじゃない。 それが嬉しくて、拓斗は腰をくねらせ自分のソレを修平のに擦りつけた。 修平が唐突にキスをほどく。 暗い欲情を宿した目が、自分を見て嘲笑っている。 「あなたって、ほんと、エロいよね」

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