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それは違う4※

修平のそのセリフも久しぶりに聴いた。 付き合い始めの時から、ずっと揶揄われてきたのだ。 あなた、すごくエロい身体してる。 快感に弱いよね。と。 自分でもそれは自覚している。というか、修平に何度も抱かれているうちに、自分の身体はそうなのだと気づいてしまった。感度がいいとかそういうことじゃなく、好きな相手に強く求められると、すごく感じてしまうらしいと。 拓斗はちょっと涙の滲んでしまった目で、修平を睨みつけた。 「そういう顔するなよ。誘ってるとしか思えないけど」 「ここ、会社。今夜、アパートに行くって、」 「でもあなた、こういうのも好きでしょ?」 拓斗はグッと言葉を詰まらせた。修平の指摘は図星だ。普通じゃない状況でえっちすると、自分は異常に興奮するらしい。 「ちょっとね、いいモノ、手に入れたんだ。だから早速、使ってみたくなった」 「……いい……モノ?」 「うん、ネットでね。昼休み、終わっちゃうから協力して」 修平は思わせぶりに微笑むと、ポケットから薬のシートのようなものを取り出して、目の前に翳してくる。拓斗は顔を強ばらせた。 「なに、それ、」 「変なものじゃないよ。成分は今まで使ってたのと同じ」 警戒して身を竦めた拓斗の下腹に、修平は手を伸ばしてくると 「壁に向いて、手ついてて」 「っ、でも、」 「嫌ならいいよ、でもアパートの件もなしだな」 それは脅しだ、とは思ったが、自分は今まで修平のこういう強引な要求に逆らえた試しはないのだ。それに、キスだけで身体はもうどうしようもなく昂ってきてる。 その先を密かに期待してしまっている自分がいる。 拓斗はおずおずと、彼に背を向けた。 腰に手が回され、ベルトのバックルを外された。そのままファスナーもおろされ、支えをなくしたスラックスが呆気なくずり落ちていく。 「っ、ドア、鍵。誰かが、」 「大丈夫。鍵はかけた。いいからもう黙って」 ニットトランクスのウエスト部分から、修平の手が忍び込む。ヒヤリと冷たい指だった。尻の割れ目をなぞるようにして、奥の窄まりに到達する。 「力、抜いてて」 パキっパキっと音がして、さっきのシートからカプセルタイプの薬のようなものが外されていくのが分かる。 ……え……待って、そんなに? そう言おうとした拓斗の窄まりに、固い物が押し付けられた。 ツプン…ツプン…とひとつずつ、小さなカプセルが指で押し込まれていく。

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