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それは違う5※
拓斗は不安になった。
今まで使っていたのと成分は同じと修平は言ったが、それはあの、修平がえっちの時には必ず使っていた温感タイプのローションのことだ。
でも、こんなカプセルタイプの薬なんか直腸に入れられたら……
「ね、待って、修平、やっぱり怖い、それ取って、」
つい涙声になった。修平は耳朶を甘噛みしてきて
「大丈夫。俺だってここの会社勤めてるんだから。変なこと、するわけないだろう?」
いや。もう既に充分、変なことをしている。
仕事の昼休みにオフィスでこんな。
「っっっ、」
ドクンっと中が震えた。
熱い。
カプセルが溶けて、中身が溢れ出したのだ。
「じっとしてろよ。今、ゴムつけるから」
修平は耳のすぐ後ろで囁くと、窄まりを指先で栓しながら、もう一方の手でゴソゴソと自分のスラックスの前を開けた。
「まだちょっと、硬さ足りないかも。あなた、擦ってくれる?」
言いながら、こちらの手首を掴んで、股間に持っていく。半分勃ちあがった修平のソレを握らされた。上から手のひらで包まれて、促すように動かされる。腔はどんどん熱くなっていた。カプセルを5個入れられたはずだ。
熱いだけじゃない。なんだかジワジワムズムズしてきている。拓斗は不安に耐えかねて、尻をもぞもぞ揺らした。
「感じてきた?」
修平は含み笑いで囁くと、こちらの手をペニスから外させて
「挿れてみるから。声、出さないでね」
ゴムをつけた先端が、窄まりに押し付けられる。拓斗は思わず、尻に力を入れた。
グッグッと押すようにしながら、硬くなった修平のソレが狭いソコを割り開く。
無理だ。ソコにはローションの滑りがないから、そんな大きなモノが入るわけない。
「や、…っね、ねえ、無理…っ」
「しー。そうか。指で塗り広げるのか」
修平は1人で納得して、いきなりソコに指を突き立てた。中を抉るようにして溶けて溢れたものを入り口に掻き出している。
拓斗は声が出そうになって、慌てて口を噤んだ。熱いだけじゃないムズムズが、修平の指で広がっていく。
気持ち悪い。
でも、気持ちいい。
下腹にどんどん熱が溜まっていく。
「んぁ…っ、んぅっ…っはぁ…」
大きく喘いだ。
ダメだ。ソコがおかしい。急激に甘い痺れが沸き起こって、じっとしていられない。
「いい声。これやっぱ感じるでしょ?媚薬っぽい成分、入ってたからね」
やっぱりだ。これはいつものローションじゃない。感じ方が変だ。
「やっ、しゅ…、へい、ヤダ怖い」
「静かに。挿れるよ」
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