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それは違う20※
「痛い…?でもあなた、ちょっと痛い方が、好き、だよね」
修平の声にゾワゾワくる。気がつくと後ろから抱っこされて、両の乳首を抓られていた。
「あ…っん、…んあ、あぁ…っ」
もたれ掛かりながら仰け反り、引っ張られた胸を突き出す。
「ふふ……エロい。声、抑えないと隣の学生に聴こえちゃうけどな」
「んあ…っしゅ、へい、やだぁ…それ…っ」
もがいてじたばたすると、修平はこちらの足を両側から抱え込むように脚で押さえ込んできて
「やだって言うわりに、もうここ、反応してるけどね」
足先を股間に持ってきて、スラックスの上から撫で始めた。
修平の言う通り、こらえ性のない自分のペニスは、もうゆるく勃ちあがって下着とスラックスを押し上げている。修平の素足が、そこを押し潰すようにしながら、器用に揉み揉みと刺激し始めた。足の指で弄られるなんて酷い屈辱だ。
でも、刺激されてソコが、更に膨らみを増す。
「あ、や…っやめ」
「すごいね。勃ってきた。もう窮屈そうだ。足、さっき風呂場で洗ってきたから直接弄ってあげようか?」
低く耳元で囁く修平の声は甘い。でも、その甘さの中に毒を滴らせている。
ムカつくからするな、と言ってやりたい。
でも拒めば、修平は興醒めして、もう抱いてくれなくなる。
理性は、こんな意地悪なやつ、突き飛ばして帰ってしまえと言ってる。
だが、さっきの帰り道での修平の優しい態度を思い出すと、心が挫けるのだ。あの笑顔を眼差しを声を、もっと自分に向けて欲しいと思ってしまう。
……俺って……マゾなのかな……。
修平が言うように、痛くされると感じしまう。冷たくされると余計に想いが募る。こんなつれなくて酷い男、好きで仕方ない自分が時々嫌になる。
「足、やだ。手……手で、してよ」
「だめ。俺がしたい。あなたが俺の足で気持ちよくなるの、見たいんだ」
「ひ……酷い……よ、修平」
「でも好きでしょ?俺のこと。どうして別れるなんて言ったの?」
横から顔を覗き込まれて、拓斗は横目で睨みつけた。
「だって修平、冷たかった、ずっと。俺のこと、もう好きじゃないんだと思ったから」
「ふーん。自分を好きじゃない相手は、好きじゃなくなるんだ、あなたは」
「……っ、そうじゃ、ない。……けど……」
「俺はあなたのこと、ずっと好きだけどな。最初の頃みたいな熱は冷めたけど、それはあなたのことが俺の中でごく自然な存在になったからだよ。そういうのじゃ、ダメなんだ?」
狡い。そんな言い方。それじゃあまるで、こっちだけがわがまま言ってるみたいだ。
そうじゃない。修平のことは、自分だってずっと好きだ。
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