51 / 164

それは違う26※

修平は独り言のように呟いて、またカプセルをシートから取り出した。3つ。全部で8個だ。 昼間の量で少なくなんかない。充分だ。 というより、あれだときっと多かったのだ。だからその後数時間、効き目が抜けずにずっと苦しかった。 そう、言いたいのに、身体がガタガタと震えてきて声が出ない。 昼間、自分の身体を犯し続けたアレが、またじわじわと腔で溶けて流れ出していくのが分かる。熱い。内側から強制的に昂らされて、狂わされる。思考がぐにゃりとねじ曲げられる。 「ぁ……ぁあ……ぁ……」 つぷんつぷんと合計8個のカプセルが押し込まれ、出てこないように修平の指先で栓をされた。どんどん溶けていく。 熱い……。熱い。熱い…! ドクンドクンと中が脈打つ。甘い毒が回っていく。疼いてる。堪らない。 「んぁっ、あ、ああん、っぁ」 拓斗は両脚を大きく開かされたまま、腰を激しくうねらせ始めた。 吐き出す息が熱い。荒い。 ダメだ、我慢できない。 ソコをグチャグチャに掻き回して欲しい。 「……すごいな」 修平が感心したように吐息混じりに呟く。その息が耳にかかっただけで、ビクビクするほど感じた。 「ああんっぁ、しゅ、んあ、んあっ」 グチュグチュして、と言いたいのに、まともに言葉にならない。 「ふふ。淫らだな。拓斗、あなたちょっと、やらしすぎるよ」 そんなこと、どうでもいい。 触って。お願いだから。腔を掻き回して。 甘い疼きはどんどん強さを増す。 どうにかしてくれないと叫びだしそうだ。 修平がソコから指を抜き取る。 違う。抜くんじゃなくて、もっと奥に……。 「流石に声、大きすぎるな。ご近所さんに通報されちゃうね」 修平はそう言って、タオルを手にして目の前でかざすと 「これ、好きだよね、あなた。口塞がれると異常に興奮するもんね」 拓斗は身を捩りながら、口に近づいてくるタオルを見つめた。 これで声が出せなくなるなんて無理だ。 でも、修平の言う通りだった。 これをされると、自分でも信じられないくらい興奮してしまう。 「ん、ぁ、や、やっだ、ぁあ」 開いた口にタオルを噛まされた。弱々しく首を振る。 怖いから嫌だ。でも、して欲しい。 首の後ろでタオルをキツく縛られる。 もう、言葉は出せない。 何か言っても、ぐぐもった唸り声が出るだけだ。 「さ。これで良し。じゃあまずは何をしてあげようか?」

ともだちにシェアしよう!