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トライアングル9※

こんな状況でアレを使われたら……。 拓斗が怯えた声をあげると 「大丈夫。量は減らすから」 ……っ。そういう問題じゃないからっ。 修平の手がトランクスのウェストゴムをクイッと引っ張り、中へスルリと入る。割れ目をなぞりながら窄まりに到達すると、固くて小さなものがソコに触れた。 「ね、修平っ、やっ…だ、め…っ」 ツプン…っと1粒潜り込んだ。更に続けてもう1粒。きゅっと尻の穴を締めて抵抗してみるが、修平の指先がそれを許さない。次々に、5個カプセルが押し込まれ、飛び出てこないように指で栓をされた。 「大人しくしててね。すぐ、気持ちよくなるから」 今日はこれから、修平の弟の家に行くのに、コレを使われたら……。 拓斗はもじもじと尻を揺らした。 「あ……ねぇ、しゅ、へ、やだぁ……」 熱で溶けて中の媚薬が効き始めてしまう。ダメだ。また、グズグズになって淫らな獣みたいになる。修平に抱いて欲しくて堪らなくなる。 先日の夜の姿見で見た、自分のふしだら過ぎる顔を思い出して、拓斗はきゅっと目を瞑った。 「あなたがあんまり可愛い反応するから、俺のアソコ、もう勃起してる」 修平は腰から背中に唇を這わせながら、欲情に掠れた声で囁いた。いつも、こちらばかり感じさせられてトロトロになって先をせがんでも、修平はあまり興奮した様子も見せず冷静なのに。自分のどんな反応が、修平の欲情を誘ったのだろう。 不意に、自分の腔がじわっと濡れた。カプセルが溶けて、中の粘液が溢れ出したのだ。 熱い。ムズムズする。 拓斗は必死に腰を捻って、修平の指を外させようとした。 「動かないよ。じっとしてて。今、別ので栓をしてあげる」 修平は囁くと、ベルトをカチャカチャ鳴らして外し始めた。身を捩りながら振り返ってみると、ジーンズの前を肌蹴て下着をズラし、もう昂ってしまったペニスを取り出している。ポケットからゴムを取り出し包装を破って、薄いソレを亀頭に被せた。 ……別のでって……。 拓斗は思わずコクリと喉を鳴らす。 散々焦らされて欲しいと何度も哀願しないとくれないソレを、もう入れてくれるんだろうか。 でも……この状態で?幅の狭い階段に縋り付いているこの状態のまま? 修平が指先を抜き取る。溶けたカプセルから溢れたローションが、トロっと滲み出る感触がした。 拓斗が反射的に窄まりにきゅっと力を入れた時、トランクスがズリ下げられて、修平の身体がのしかかってきた。 ……あ……っ

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