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トライアングル15※

「気持ちいい?」 囁かれて気づいた。いつのまにかジーンズとトランクスをおろされて、修平の手に直接ソコを握られていた。 「…ぁ……なに…して、」 「あなた、ずっと堪らない声で喘いでた。薬、まだ効いてるみたいだね」 拓斗は顔がカーッと熱くなって 「や…だ、触っちゃ、」 「いいから感じてて」 ビシっと遮られ、手の動きが激しくなる。 「んあ…っ、ぁ、…っんぁ…」 拓斗は手の甲で口を押さえながら、周りに目を向けた。 ここは修平の車の中だ。自分は助手席でリクライニングシートに横になっている。間違いない。 視界に入る範囲では、窓からは明るい陽射しが射し込んでくる。真っ青な空を遮るようにして葉が生い茂った木々が見えた。 つまりここはどこかの森の中で、修平はそこに車を停めて、これをいたしてるわけだ。 車の中と言っても屋外で。まっ昼間に。 状況が分かってくるにつれ、恥ずかしさに全身がカーッと熱くなった。 「んあっ、っは、ぁ……っしゅ、へ、やっだ、ここじゃ、…んぁん…っ」 「しー。一応、街道から外れた山の奥だけどね、ここ。そんな大声出したらダメだよ、あなた」 分かってる。でも、声が出てしまう。 気持ちよくてどうしようもない。 「口、押さえてて。とりあえず1回イかせてあげるから」 修平は含み笑いで囁くと、ポケットからゴムを出してきてペニスにクルっと被せた。その刺激だけで、腰が甘く痺れてくねらせてしまう。 「可愛いね、あなた」 修平は耳元に囁きながら、手を大きく動かし始めた。根元から先っぽまで揉みこみながらゆっくりと、時折リズムを変えて素早く何度も。 拓斗は両手で口を塞ぎ、ぐぐもった喘ぎを漏らしながら、込み上げてくる奔流に身を委ねた。 「どう?だいぶスッキリした?」 イった後、しばらく放心していた。肌蹴けられたシャツの隙間から、自分の胸が上下しているのが見える。ツプンと突き出した小さな胸の尖りは、いつもより色づいて修平の唾液で濡れている。窓から射し込む木漏れ日に照らされて、それはすごく淫靡なものに見えた。

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