112 / 164

トライアングル27※

修平の手が腰だけじゃなく尻の方にも伸びてきて、服地の上からきゅっきゅと丸みを揉みしだく。 ……あ……だめ。ぞわぞわしちゃうってば 妖しい熱はまだじんわりと身体の奥に留まって疼いているのだ。修平の手つきがいやらしくて、だんだん腰が甘く痺れてくる。 「ね、修平。ダメだよ。紘海くんに声、聞こえちゃう、から」 「聞こえないよ。聞こえたってあいつは気にしない」 耳に低く囁かれて、きゅっと下腹が反応してしまった。拓斗は彼に跨っている腰をもぞもぞと浮かして 「ほんとに、だめ」 「じゃあ、これ、噛んでて」 修平がポケットからハンカチを取り出した。 目の前に差し出され、にこっと微笑まれて、拓斗はきゅーっと眉を顰める。 こういう顔をしている時の修平は、絶対に諦めない。嫌だダメだと抵抗しても、結局は修平の思う通りになってしまうのだ。 ……修平が強引なだけじゃない。その気になってしまう自分も悪いのだけど。 「口、開けて?」 拓斗は眉を八の字にしながら、そろそろと唇を動かした。修平は大判のハンカチを広げてくるくる巻くと、薄く開いた口に噛ませて両端を首の後ろに回してきた。 「あなた、これ、好きだよね」 息が触れ合う距離でじっと目を見つめられ、低く囁かれる。それだけで、また下腹の熱がじわっと上がった。 少しキツめに後ろで縛られて、ハンカチはあっという間に言葉を奪った。 修平の言う通り、自分はこれが好きなのだ。 ハンカチやタオル、手でも、口を塞がれるだけでドキドキして異常に興奮してしまう。 この自分のおかしな性癖を暴いたのは修平だ。 「そんな後ろめたそうな目、しないよ。これが好きなあなた、すごく可愛いから」 優しく諭されて、拓斗はそっと目を伏せた。 もう下腹は、すっかりその気になっている。 修平の手が背中を滑っていって、腰を撫でそのまま尻へと降りていく。双丘を布越しに両手で包まれぎゅっぎゅっと揉まれた。 下腹の膨らみだけじゃない。媚薬入りのローションの効果がまだ少し残っている身体の奥が、じわっと熱を帯びて濡れていくのを感じた。 修平の指で、そしてもっと大きなモノで、そこを掻き回して欲しくて、堪らなくなっている。 拓斗は彼の両手に押し付けるように、自ら尻を突き出した。 もっと強い刺激が欲しくて焦れている。 修平はふふ…と吐息だけで笑うと 「直接、触って欲しい?」 拓斗は目を細め、こくこくと頷いた。

ともだちにシェアしよう!