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トライアングル32※
「あなた、すごくエロいから煽られた。俺のもちょっともう我慢がきかない」
修平は言いながらぐいっと腕を引き寄せて
「あなたの中に、はいってもいい?」
耳の後ろから低く囁かれて、ゾクゾクっと甘い痺れが駆け抜けた。
いいも悪いもない。修平の大きなモノが欲しい。ドロドロになっているソコを修平に掻き回して欲しい。
「ん…っぁ、しゅ、へ、いれ…いれて?」
ここが何処かとか紘海に見られてしまうとか、もうそんなことどうでもいい。
欲しがって悶えているこの身体の熱を、何とかして欲しくて堪らない。
喘ぎながら絞り出した自分の声は、甘ったるく掠れていた。
「わかった。じゃあ、後ろからはいるよ」
修平は囁いてこちらの身体を畳に四つん這いにさせた。恥ずかしい。でも、期待に身体の奥が疼く。
「ね、いやらしいおねだりポーズしてみて。お尻だけ上にあげて」
拓斗は熱い吐息を漏らすと、くいっと尻だけあげた。胸と顔は出来るだけ沈めて、猫が伸びをしているようなポーズになる。
「うん。すごくいい。あなたのここ、早くいれてって、ヒクヒクしてる」
修平は薄く笑いながら後ろにまわり、尻を両手で押し広げた。
見られている。あられもない姿を。
自分でも見たことのない場所を、広げられて凝視されている。
目隠しで修平の様子は見えないけれど、突き刺さるような視線をその場所に感じて、出口を塞がれているペニスがズクンっと疼いた。
衣擦れの音がする。後ろで修平が服を脱ぎ捨て、ゴムのパッケージを切って装着している。
目が見えない分、耳が敏感になっている。
いや、熱に浮かされて、半分は妄想しているだけなのかもしれない。
修平が後ろからのしかかってくる。その体温と重みを感じて、拓斗はコクリと唾を飲み込んだ。
「これ、気に入ってるみたいだけど……どうする?」
くんっくんっとソコに繋がるコードを引っ張られた。ローターだ。
もちろん、そんな物を入れたまま、修平のモノを受け入れるなんてありえない。
「ぬ…っ抜いて…っ」
修平は吐息だけで頷くと、コードをぐいっと引っ張った。中の物がズルリと動いて、引き出されていく。
「んあっ、あぁ…っ」
拓斗は畳に顔を擦り付け、両手で自分の髪の毛を掻きむしった。抜け出る前に一番敏感な場所を抉られて、思わず獣のような声が出てしまう。
「離したくないみたいだけど?」
意地悪しないで欲しい。拓斗はもどかしさに、尻を大きく震わせた。
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