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トライアングル36※
お預けなんて言い方をされて、余計に顔が火照った。それじゃあまるで、エサを前にお座りをさせられている犬みたいだ。
「だって修平が、変な触り方、するから…」
小声で反論してみると、修平はまたくく…っと笑って
「……事実でしょ?」
タオルが胸から腹に滑り落ち、下腹に伸びて柔らかく垂れたペニスをきゅっと包む。
「んあ…っ」
大きな声が出てしまって、拓斗は両手で口を塞ぐと、修平を睨みつけた。
「ほら。あなたのここ、またすぐに大きくなりそうだよね。……ふふ。そういう顔しないよ。誘ってるの?今はダメだって言ってるのに我慢足らずだね」
修平はタオルをゆすいでまた絞り直すと、ペニスの周りを丹念に拭っていく。
直接触れられないもどかしさが、かえって身体の熱をあげる。
ヒクリと反応し始めた自分の身体が恥ずかし過ぎる。
修平の言う通りだ。キリがない。
修平は平然とした顔で、下腹を清め終わると、内腿を拭い
「うん、綺麗になったかな。じゃ、うつ伏せになって。お尻と背中も拭くから」
言いながら、促すように腰をぐいーっと押してくる。
拓斗はもぞもぞと自力で伏せになって、性懲りもなく勃ちあがりかけてきたソコを、畳にぎゅっと押し付けた。
……もう……静まれってば。
修平の手が尻を左右に押し開く。見られて恥ずかしいと思ってしまうと余計に勃起してしまいそうで、拓斗は「何でもない。綺麗にしてもらってるだけ」と呪文のように自分に言い聞かせて目を閉じた。
ザラザラしたタオルが、狭間を丁寧に拭い取る。ゆすぎ直したタオルで最後に背中を拭われて、やっと解放された。
さっきより、身体の奥の疼きが増している。薬の効き目はなかなか抜けてくれない。
「よし。これでいいかな」
「……ありがとう」
「うん。じゃ、下に行こう。紘海が待ってる」
腕を掴まれて、支えられながら立ち上がった。修平に背を向けて下着を身につける。
「昼飯が遅すぎたから要らないって言ったんだけどね。軽い酒のつまみ程度だから腹に入れとけって」
修平の言葉に頷きながら、拓斗は服を身につけ終わると、まだ火照る頬を手で押さえて修平の方を見た。
次の瞬間、ぐいっと腕を引かれて抱き締められる。
「可愛いな、あなた。さっき抱いてた時もすごくいやらしくて可愛かった」
不意打ちの囁きに、胸がきゅんっとする。
修平の腕の中で恐る恐る顔をあげると
「紘海が寝たら、また抱いてあげるから。少しだけ、我慢しててね」
ちゅっと唇を吸われて、拓斗はドギマギしながら目を伏せた。
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