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トライアングル54※

くちゅくちゅと、自分のペニスの先っぽがいやらしい水音を奏でる。 「んんっ、んっぁ、ああぅ…っあ、あ、」 シンとした個室に、自分の甘ったるい声が充満していく。 ダメだ。声が出てしまう。抑えられない。 修平は言葉通り、チューブにちょこっとだけクリーム状のソレを絞り出し、指で少し練ってからペニスの先をぎゅっと握った。 最初はただ触れられているだけの感触だったのに、修平の指がその薬を塗り込めた途端に、拓斗はビクンっと跳ねて呻き声をあげた。 ほんのちょっぴりの量でも、粘膜に直接塗られた効果は絶大だった。 火をあてられたようにジュワッと熱くなり、ジンジンと痺れが広がっていく。 狂おしくて堪らなくなったのはその後だ。 心臓がドキドキと脈打ち始め、ペニスの先が熱でドロドロに溶けていくような気がした。 突き上げるような感覚に一気に昂り、痛いくらい張り詰めていた。 「ぁ、しゅ、……や、だっめ、んぁ」 「しー。声、出さないで。外に聞こえちゃうよ」 修平に窘められて、拓斗は必死に歯を食いしばった。こんな声、誰かに聞かれたらまずい。 「んふ……っふぅ……っん」 必死に声を押し殺しているのに、修平は容赦なくペニスを揉みしだく。熱がどんどん溜まって拓斗は壁にお尻をもじもじと擦りつけた。 「ふふ。いやらしい動き方。あなた、ほんとエロいな」 修平は忍び笑いを漏らしながら、壁にこちらの身体を押し付けるように寄りかかってきて 「ちょっと弄るだけって思ってたけど……したくなってきちゃったな」 修平の言葉に、拓斗は潤んだ目を見開いた。 ……したくなったって……ここで? それはダメだ。こんな所で…… 拓斗は息を飲み、もがき始めた。 「暴れないでね」 修平の指が昂ったソコを強く扱き出す。 気持ちいい。次から次へと沸き起こってくる強烈な快感に、視界が霞む。 「あ……っは、あう…っんぁ、」 修平の服を掴み締めて、拓斗は腰を揺すり続けた。もう、出る…っ 不意に、直前で指が離れ、イけないもどかしさに身を捩ると、修平は下着とズボンを引き下ろした。 「汚しちゃうから、脱いでね」 「ね、やめ、修平、だめ…っ」 口では拒絶しながらも自ら脚をあげて、脱がせやすいように動いてしまう。 修平はズボンと下着を棚に放ると、 「後ろ向いて?壁に手をついてて」 くるっとこちらの身体を壁に向かせ、剥き出しになった尻を鷲掴みにした。 抵抗なんて、出来ない。したくない。 ペニスが燃えるように熱い。 何とかして欲しくて、気が狂いそうだ。 拓斗は壁に縋るように両手をついて、修平の望むようにお尻を後ろに突き出した。

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