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トライアングル55※
後ろからのしかかる修平の熱い楔が、おざなりにほぐされたソコに口づける。
拓斗は壁に縋る指先に、きゅっと力を込めた。
「力、抜いててね」
耳の後ろに吐息と共に囁かれるだけで、ゾクゾクっと震えが駆け抜ける。
グイッと圧がかかり、狭い口をこじ開けるように修平のモノが押し入ってきた。
「んん……っく、」
漏れ出る声を唇を引き結んで押し殺す。
「まだ、出しちゃダメだよ」
耳朶をペロッと舐められた。熱く脈打つペニスの根元を修平の指がぎゅっと締め付ける。苦しい。気持ちいい。でも苦しい。
……ああ……っ
めり込んでくる。熱い楔が。
こんな場所で、修平のモノを咥え込むのだ。はしたない自分のアソコが。
「っ、狭いな」
修平は呻くように呟いて、角度を変えた。下から押し上げるようにして先っぽが突き刺さる。
「あ……っんあっ」
拓斗は堪えきれずに喘いで、壁に爪をたてた。
せりあがってくる熱は根元で封じ込められている。吐き出せないままのソコは、ガチガチに張り詰めて熱の解放を求めていた。修平が根元を押さえていなければ、あっという間に爆発してしまうだろう。
ぐっ、ぐっ、と楔を突き入れられる度に、背中に甘い痺れが走り抜ける。
拓斗は彼のリズムに合わせて、自ら腰を揺り動かした。
「うん。あなた、上手」
囁く修平の声が、低く掠れて耳から忍び込む。ゾクゾクゾクっとまた震えてしまった。
修平が突き入れるタイミングに合わせて、ひくつく窄みの力を緩める。
じわじわと自分を侵していく灼熱の昂り。押し引きを繰り返しながら、先端がすっぽりとソコにハマった。限界まで広げられたその部分がジクジクして熱い。
「……っすごい、締めつけ」
修平の低い声がちょっとせつなげに響いた。
「もっと奥、……いくよ。お尻あげてて」
修平は腰を落としながら角度を変えて、ググッとそこに力を入れると、そのまま一気にねじ込んできた。
「んんんぅ……んぅっ」
いっぱいに広がった粘膜をこそげるようにして、修平の肉棒がずず…っと侵入する。
腹の奥から込み上げてくる獣じみた呻き声を抑えきれず、拓斗は壁についた自分の手の甲に口を押し当てた。
一番エラの張った部分が狭い隘路をくぐり抜ける。ギリギリまで張りつめた緊張が一瞬緩んで、ホッと力が抜ける。
それを待っていたかのように、修平はいったん腰を引いてから、すごい力で突き入れてきた。
「あああっは、…っあぁ…っ」
拓斗は首を仰け反らせた。隙をついて修平の昂りが、一気に奥を貫いたのだ。
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