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トライアングル56※
今のひと突きで、一気にのぼりつめてしまった。もちろん前はキツく塞がれて出せないから、中でイったのだ。
ふわっと意識が遠くなり、身体が浮いた気がした。そのまま全てが白くなっていきかけたが、修平は容赦なくまたギリギリまで引いて、ググッと押し入ってくる。
「んんんぅ……っぐ、んぅっ」
腹の底から込み上げてくる、獣じみた呻き声。狭い個室に反響する自分の声に、身が竦む。
「こら。声はダメって言ってるでしょ」
含み笑いの修平の声に叱責された。
わかってるのに、抑えられない。
必死に手の甲に唇を押し付け、せりあがってくる甘い吐息を堪えていると
「仕方ないね。手伝ってあげる」
修平はため息をついて、ポケットから大判のハンカチを取り出し
「口開けて?噛んで?」
拓斗の口にそれを押し付けてきた。
震える口を開き、ぱくっと咥える。
修平は手早く首の後ろでハンカチの端をキツく結える。
口を塞がれて、身体の熱が一気にあがった気がした。逆効果なのだ。かえって興奮が増してしまう。
でもこれで、必死に口を引き結ぶ必要はなくなった。拓斗はホッとして、ハンカチの布地をぎゅっと噛み締める。
「いくよ」
修平は低く囁いて、こちらの腰を掴み直した。ぐ…ぐ…っと試すように揺らされ、身構えた瞬間、ソレが自分の中をかき分け、潜り込んでくる。
「んんんん……っふ、んぅ…っ」
拓斗は目を見開き仰け反った。
自分の身体がありえないくらい反り返っている。ものすごい衝撃に、目の前に火花が散ったような錯覚を起こしていた。
「ああ……すごいな、あなたのなか。熱い……俺のモノ、食いちぎられそうだ」
唸るような修平の囁きに、感じ入ったような艶がのる。
修平が感じている。自分のなかで。
そう思うだけで全身が悦びに震えた。
セックスの時、乱れに乱れるのはいつも自分の方で、修平はわりと冷静だ。声も喋り方も、普段とあまり変わらない。
だから、感じている修平の少し掠れた艶めいた声は、ご褒美なのだ。
自分とのセックスで修平が我を忘れてくれたら、嬉しくて堪らない。
拓斗は力の入らない足を必死に踏ん張り、お尻を高く持ち上げた。
もっとズブズブ突き入れて欲しい。
自分の襞で、修平の昂りをもっと気持ちよくしてやりたい。
前は弾けそうに苦しいけれど、それすらも快楽だ。修平のモノを咥えたまま中イキすれば、熱い襞がわなないて、彼のモノを締め付ける。
修平は自分との行為で、その感覚をすごく気に入っている。きっと満足してくれる。
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