23 / 131

[2]-7

なんでお茶を準備するところがあるのだろうかと、不思議でたまらない。 片谷が宇月と篠田が座る向かいのソファに座った。生徒会長である宇月と向かい合っても劣らないどころか勝るほどの容姿の持ち主だ。それは認める。 篠田も驚いているから、宇月が呼び出したと思われる。 お茶をそれなりの値段がしそうな入れものに注いでいると後ろから真緒がやってきた。 「ね、なんであの子来たの?」 「さあ……会長が呼び寄せたんじゃないんですか?」 「ふぅん。あれかな、勧誘かな」 「……え」 生徒会への勧誘だったらかなりすごいことだ。それに、入学してわずか二日で。 まあ、勧誘したい気持ちもわかるが。 お茶を入れた入れものを木製の盆に乗せ、片谷の前に置く。 「ありがとうございます」 にこっと笑いながらお礼を言われた。いつも笑顔でいたら顔が疲れないのだろうか。 そのまま去ろうとしたら、宇月に話しかけられてしまった。 「忍はそこに。あと、これを」 「……はい」 帰ろうと思ったのに、どうしてだ。 しかも、透明なファイルに入った書類を渡された。 「……これは」 「今年の試験問題だ。そして、片谷優都の解答をコピーしたものだな」 「……」 「すごいですね、ここ。一人一人の解答をコピーしているなんて」 「個々の実力を細かく把握するためです。機密情報ですので漏洩することは許されませんが」 三人の会話の内容が一切耳に入ってこない。何故なら、その正答率がよすぎるからだ。 正直、バツがついている場所がパッと見では見当たらない。 ──これは。

ともだちにシェアしよう!