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どうして片谷がここに。 昨日部屋の場所は一応教えた。だが、朝来るとは聞いていない。 「あ、ピアスつけてる。似合ってます」 「いやいやいやいや。違う」 「……え、なにがですか?」 「朝来るなんて聞いてない……」 とりあえず部屋に入れる。昨日入れないと言ったにも関わらず自分の甘さには自分でもびっくりだ。 座った片谷が部屋を見回し、急になにかを思い出したかのように「あっ」と声を出した。 「そうだ。ちゃんとチャイム鳴らされたらその人確認したほうがいいですよ。もしかしたらただ忍先輩のこと見たい人かもしれませんからね」 「ああ……いつもは確認してるから大丈夫」 「ならよかった」 片谷がにこっと微笑んだ。朝から王子様スマイルありがとう。 相変わらず顔が整っている。 朝の学食が開放される時間はまだなので、少しくらいゆっくりできそうだ。 「……なんか、飲む?」 「ん、いいんですか?」 カフェラテを準備し、片谷が座るその目の前に置く。自室にこんなイケメンがいるなんて誰が考えたことだろうか。 これが少女漫画だったら自分の立場は乙女でトキメキ指数マックスなんだろうなと思った。

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