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いよいよ合同授業がやってきた。どうやらドッヂボールをするらしい。 体育の教師が胃腸炎になったらしく、授業を進められないから息抜きとしてすることになったのだとか。 まぜこぜのチームでやることになったのだが……忍と同じチームになることが出来た。 「……一緒ですね」 「なんで……ちっ」 忍に近寄って話しかけると舌打ちされてしまった。だが、それだけでも嬉しい。 自分はもしかしたらマゾかもしれない。 晟と晃平も同じチームだ。どうやら二人はすっかり意気投合したらしく、仲良く喋っている。 「忍先輩は俺が守りますからね」 「いや、別にいいし。自分の身は自分で守る」 「ピアス外した方がよくないですか?」 「ん、忘れてた。取って」 「あ……はい」 躊躇いなく取ってと言われるものだから、つい驚いて変な間を開けてしまった。 だが忍は特に気にする様子もなく外されるのを待っている。まだゲームは開始されないようなのでピアスを外そうと耳を触った。 今日はやや大きめのものをつけている。 今気づいたが、穴が三つ空いている。二つ空いている方の耳にはシンプルなものと少し派手なものがつけられていた。これは忍の中でお決まりのようだ。 一緒にピアス買いに行くのもありだな、なんて思いながら外す。 やや小ぶりの耳が少しだけ赤くなっていた。もしや、耳を触られると少し感じてしまうのではないだろうか? 気になったので試してみることにした。 「……外せましたよ」 「っ……!?」 やや吐息混じりに、耳の近くでわざとゆっくりと言うと忍が耳を押さえて片谷の顔を勢いよく凝視してきた。 よく見ると目にはコンタクトレンズがつけられていて、眼鏡からコンタクトレンズに変えたことがわかる。 にしても、この人は本当にかわいい反応をするな。

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