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「もう、やだ……もっ、んぅうっ!」
「ほんとに?」
舌先でちろちろと上下に動かされる。そのたびに赤い突起の先端が片谷の舌に促されるように動き、膨らんでいく。
もう片方の胸は揉むように大きい手のひらで包み込まれていて、まるで女になってしまったようだ。
そして、突起を甘噛みされる。
瞬間、忍の身体に電流が走ったように大きな快感が襲いかかってきた。
「あぁあっ! ひ、あ”っ……!」
口を大きく開けて喘ぐ。
その姿は普段の忍からは想像も出来ないくらいの乱れようだった。
片谷はそんな忍の反応を見て、面白がるように何度も何度も甘噛みをしてきた。
忍は呼吸をするように喘ぎ、片谷が甘噛みを終える頃には大きく息が切れていた。
「はぁっ、はっ……はぅ……んんっ!!」
なのに休む間も与えられず、今度は突起の周りを強く噛まれた。血が滲んでいるんじゃないかと思った。
忍は耐えきれず片谷の頭を掻き抱く。すると片谷がくすっと笑い舌で突起を刺激しながらさらに断続的に快感を与えてきた。
快感に全てを委ねるように喘いでいると、片谷が忍の両手首を片手で一括りにし、忍の頭上にまとめてしまった。
そして忍の露わになった真っ白な脇に手を伸ばし、擽る。
今となっては擽ったいその場所も立派な性感帯だ。
「あっ、あふっ、は……ゃあっ、ああう!」
忍は年頃にしては一切体毛がない。両親のいいところだけを受け継いだようで、恵まれている。
肌は透き通るように白く、その上僅かな体毛も薄く細い。陰毛でさえ控えめなのだ。
片谷が興奮しないわけがない。
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