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そうか、あと三週間しかないのか。
長いようで、短い。
「……」
だったら、自分は。
忍は、最初から期待しないでなにもしないことを酷く嫌う。
やれるチャンスがあるのなら、諦めずにやるべきだと思っているのだ。
要するに、やらない後悔よりやった後悔のほうが好きなわけで。
こんなとき、自分の性格が嫌になる。
だって、やった後悔を求めてしまうから。
ああ、もう──。
「後悔、したとしてもいいよ」
「先輩?」
「おまえは、俺のこと傷つけることなんて絶対しないって信じてる」
露出された脚を曲げて片谷の腰を掴む。そのおかげか片谷は顔を上げ、忍の顔を見つめてきた。
その、顔を見てわかった。
自分は片谷に弱い──そして、甘い。
「ほんとに……抱きますよ」
「しつけえな。好きにしろよ」
腰に当てたままの足を伸ばし、やや離れた片谷の顔を挟む。
恥部や後孔も隠されていないため丸見えになり、片谷の劣情を煽る。
「はー……もう、限界」
片谷が忍の脚に手を添え、近くにある膝に噛みついた。
白い肌に痛々しい赤黒い歯型がつく。
不思議と、痛くなかった。
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