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「んっ……ぅ、あ」
早速、屹立に手を伸ばされた。
どろどろになったそこを片谷の長くしなやかな指が扱き、先端からは面白いくらい蜜がぷくっと漏れる。
片谷の顔は見ない。
きっと、自分に夢中になっているその顔を見ると愛されてるって思ってしまう。好きになってしまう。
「は……ぁっ……ああっ、あっ」
なるべく忍の身体に負担をかけないように、腰の下に柔らかいクッションが置かれている。
まあそのおかげで腰を突き出しているように見えるのだが。
扱いていた手が時折止まり、根元のまろみや鈴口を弄られる。
「ぅあっ……」
さっきは激しく弄られたから叫ぶように喘いでいたが、今はゆっくりと扱かれているからそこまで激しくはならない。
でも、きっともうすぐこの喘ぎは大きくなる。
だって、これよりも鮮烈な快感を与えられて我慢できる自信がないから。
片谷が「はー……」と息を吐く。その息が顔にかかり、不快なはずなのに全く不快感はない。
やはり、絆されてしまったのだろうか。
口の奥で歯を食いしばり、なんとか快感に耐えているとふと身体の力が抜けてしまう。
それを待ってたとばかりに片谷の手の動きが早くなり、忍はあっという間に達してしまった。
「ん、ぁあっ……あ、──っ……!」
白濁が勢いよく噴出してきた。それが腹にまで飛び散り、片谷の手も汚してしまう。
目を恐る恐る開いて片谷の顔を見てみると、満足そうに忍の顔を見つめていた。
「……なに」
「いえ。なんだか悪いことしてる気分だなぁって」
「実際そうだろ……」
顔を背け、ぐったりとしていると片谷がなにやらチューブのようなものを取り出し指に満遍なく馴染ませている。
それは忍にとってよく見る代物なのに、きっと使い方は全く異なる。
少しだけ怖くなり、身体に力を入れ直すと思い通り後孔にそれが塗られた。
「あっ……!?」
「あ、力入れないで。大丈夫ですから」
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