26 / 35
Ⅲ 初恋は……⑥
熱いほとばしりが真っ白に染める。
理性も、なにもかも、肉ひだの奥まで白に支配される。
もう何度目か分からない白濁の汁を、固く直立した股の性器が噴き上げる。
「ウヒぅウヒィ~ィ!!」
獣の声しか出ない。
「アヒィイイイー!!」
快楽で体がまだ歓喜する。
「Ωになったから悦んでいるんだね。君の体が雄の種汁で」
汗ばんだ髪を掻き上げて、うなじに口づけを落とす。
どうして、この人は優しいんだろう。
仮面越しの冷たいキスなのに、燃えるように熱い。
熱くて、優しい……
「優しくなんかないさ」
私はただ、君を自分の物にしたい欲望にかられたαだよ。
そうでなければ……
「αの君を種なしにはしない」
「……アゥあぅう」
「そうか、もっと雄汁が欲しいんだね。種を欲しがるのは良いΩの証だ。
いっぱい飲もうか、後ろのお口で……おや、こぼして。白い種が垂れているよ。いけないお口だ」
すくいとった汁を結合部の隙間に塗り込める。
それだけで熱くなって、お尻を振ってしまう。
「おまんまん、気持ちいいね?」
「ちんこ~、ちんこ~」
「アァ、君のための巨根だ。存分に味わうがいい」
穿たれる。
抜き差しされる。
奥の奥まで肉ひだを割って入って暴かれる。全部、快感だ。
初恋は淡くて……
泡沫のように弾けて……
「だけど、この恋は終わらない。君の最後の恋にしよう」
ともだちにシェアしよう!