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第16話

正宗さん、すげぇ格好良い あれ…? 正宗さん格好良さ増してる…? 滲み出る色気、纏う雰囲気、なんだかとても男前だ。 綺麗。 眉目秀麗。 目鼻立ちが整っている。 長岡を形容する言葉は沢山あるが、今日は1段と見惚れてしまう。 雑誌から視線を上げると恋人をじっと観察する。 染めたての髪は何時もと変わらず落ち着いた髪色だ。 特別痩せたり太ったりという事もない。 服だって何時も着ているシンプルなもので…。 じゃあ、なんだ。 なにが違うんだろう。 「正宗さん、今日は特別格好良いですね。」 「は? どうした…」 「格好良いなって…。 なにか変えましたか?」 「特に変えちゃいねぇけど…」 無垢で綺麗な目で見られて、長岡も少しソワついた。 恋人に褒められて嫌な筈はない。 むしろ嬉しい。 「続き、読まねぇのかよ。」 「読みますけど…」 今日の長岡は何時もに増して魅力的だ。 コーヒーを飲むだけでも様になっている。 「今日は特別格好良いです。」 「褒めてもセックスが激しくなるだけだぞ。」 「そう言う意味じゃ…っ」 5日振りに会ったから。 会いたくて仕方がなかったから。 だから、より魅力的に見えるのだろうか。

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