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第51話
脱衣所の外の音を気にしながら服を脱いでいく。
流石にこんな明るい場所では裸を見られるのは恥ずかしい。
早く湯船に身体を隠したい。
シャツを脱ぐとガリガリの身体の腹だけが脹れている。
これ事態は何時もの事だけど、今日のご飯はどれも美味くてつい食べ過ぎてしまった。
食い過ぎた、
これじゃ…
下着から脚を引き抜き、無毛のそこをタオルで隠す。
浴室の真正面の鏡に映る自身のその姿が恥ずかしくてたまらず隠すのだが、結局身体を洗う時に目にしてしまう。
と言っても、もう自主的にこの状態をキープしているのだけど。
脱いだ衣類を洗濯機の上に置き、浴室の扉を開けて驚いた。
泡だ。
湯船の中は泡だらけ。
「泡、風呂…?
すげぇ…」
「すげぇだろ。」
背後から聴こえてきた声に、驚いた猫の様に肩を跳ねさせた。
泡の正体、入浴剤のにおいと部屋いっぱいの長岡のにおいに気が付けなかった。
「びっ、くりした…。
気配消さないでくださいよ…。」
「消してねぇよ。
泡風呂見て嬉しそうな顔してたから気が付かなかったんだろ。
ほら、俺も入るから先入ってな。」
そうだ…っ
俺、腹だけ出て…
股間を隠すタオルを少し上げ、腹も隠す。
長岡はそれに気が付いたが、触れずに自分も服を脱ぐから先に浸かっていろと背中を押した。
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