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第106話
きつい括約筋の締め付けに腰の動きが止まらない。
いやらしい水音と矯声がセットの中に響く。
「きもち…ぃっ、せ…せぇ…」
前ボタンは外したがまだそれを羽織り、ネクタイをぶら下げた三条は本当に犯されている様な姿で机の脚を握っている。
ネクタイが首輪の様で、清潔な白シャツの下の素肌に残るマーキングと相まっていやらしい。
べろっと耳縁を舐め、声を吹き込む。
「三条…、さんじょ」
「せ…せ…、」
もっと欲しい
もっとだ
全然足りない
細い腰に指を食い込ませ、イイトコロを刺激する。
何度もセックスをしてもう身体が覚えたソコ。
ぐりぐりと抉り上げると三条は背中を浮かせ白い喉を晒した。
真っ白で噛み付きたい衝動をストロークを深くする事で耐える。
「あ、ぁ…ぃ"っ…せ、せ」
ふと、あの日の事を思い出した。
あの日の三条は男を欲する目をしていた癖に猫の様にふーふーと睨み付けてきた。
だが今は犬の様に主人に従順で盲従している。
可愛くてたまらない。
愛おしい、遥登。
「まさっ、さんっ…ぁあっ、はっ、あ…」
「かわいいな。
ほんっとうに」
正宗、と名前を呼ぶ恋人に自分は滅法甘い。
そして、それは恋人も同じ。
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