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第168話

「ひ…ッ!はいっ、はいって…さけちゃっあっさけ、あ"ぅ"ぅ」 長岡のを銜え込んでいる後孔の縁をなぞられぞわぞわと快感が走る。 キツくしがみ付くと、長岡のモノでいっぱいのそこに指が1本侵入してきた。 大袈裟な位身体を跳ねさせる三条はその指も食んだ。 「ひろが、あ゛…あ゛…ま、さ、まぁ」 「最初はギチギチだったのに大分とろとろになったな。 きもちぃよ」 「はっ、はっ、…んんっきもち、」 あの教室での出来事が随分昔の様に思える。 幾度抱かれただろうか。 抱かれれば抱かれる程放せなくなる。 セックスだけじゃない。 長岡を知れば知る程愛おしく思う。 学校で格好良い爽やかだと女の子達に人気のこの人は俺だけの恋人だ。 この姿は俺しか見れない。 突き入れた指が括約筋を緩める様にぐるりと動いた。 「きつ、く、ないですか…ゆる、ぃ…ほうが、ぃ…」 「すげぇきもちいよ。 すぐイきそう。 もったいねー…」 不安になる。 キツいとか緩いとか、受け入れる側はわからない。 そして、そこは受け入れる為の器官じゃない。 だから長岡がイってくれると嬉しい。 こんな身体で良いんだと、この身体で良いんだと嬉しくなる。 指を抜かれ、きつく抱き締められた。 冷たい手が背中を抱く。 そっと震える腕を回した。 俺の、正宗さん 好き 大好き 愛して、 「ぃ"…っ、」 肩口に鈍い痛みが走った。 最早、交尾だ。 セックスなんて人間らしい行為じゃない。 雄の本能に従ってを蹂躙される。 「ま"っ、あ"ッ、んんっ」 ギリギリと皮に犬歯が突き刺さる。 長岡の独占欲だ。 本能で愛されていると解る。 この愛はエゴじゃない。 両想いだ。 「ま…さ……、おれ、の」 綺麗な顔が涙で滲む。 大事な 愛しい 俺の、正宗さん 「俺の、遥登」

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