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第173話

清潔なタオルで水分を拭き取られると来た時と同じ様に抱き抱えられベッドに沈められた。 長岡のにおいが濃くなって抱き締められているみたいだと錯覚する。 「服着ような。 1人で着れるか?」 「ん…」 のそりと起き上がると、首に冷たいものが伝った。 触れると襟足がしっとりと濡れている。 「…まさむねさん」 「どうした?」 服を頭に通したままうとうとしてしまう。 だけど、 「いっしょに…ねます」 「ん、一緒に寝ような」 それだけは約束したかった。 「んじゃ、服に腕も通してパンツ穿け」 カクンと頭が上下した。 眠そうだなと言われながら腕を通して、パンツを引き上げる。 上手に着れたと頭を撫でられ小さな子供みたいで恥ずかしいのに嬉しかった。 横になる長岡の胸に顔を埋めると疲労感と安心感が身体を包む。 目蓋が重い。 「まさむねさん」 「ん、居るから寝な。 疲れたろ」 「おれ…も……した、か………た」 長岡の笑い声はもう聴こえない。

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