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第189話

「はい、着いた」 「ありがとうございます」 「ん、どういたしまして」 三条の自宅近くまでデートを兼ねて送ってきたが、着いたからといって三条は中々降りない。 何時もの事だ。 これを含めて時間に余裕を持たせているから大丈夫。 「今日のオムライスに美味かった。 ありがとな」 嬉しそうにする三条を見ているだけで嬉しくなる。 「それから、ペンケースも。 明日から毎日使うな」 あぁ、やっぱり、可愛い顔をして頷く三条を今すぐ連れ帰りたい。 2泊もしてくれたのにまだ足りない。 いっそ首輪とベッドを繋いでしまいたい。 ずっとベッドで過ごせば良い。 この子だって1日2日なら顔を真っ赤に染め上げながらも了承するだろう。 だけど、太陽の下で笑う遥登も愛してる。 天然の光がよく似合う。 やましい事で頭をフル回転させながらも、そんな事を考えてませんといった顔で三条の頬を撫でた。 指の背で撫でると口角が上がったが暗闇でも分かった。 くっそ可愛い 「遥登。 来年の誕生日は期待しとけよ」 「はい。 楽しみにしてます。 正宗さんも期待してください」 「お子様ランチな。 すげぇ楽しみ」 この笑顔が好きだ。

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