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第230話

腕を掴み損ねた手に気が付いた長岡は首に回す様に促してくれた。 しがみ付きながら必死に僅かな理性を握り締める。 「は…っ、…ぅぐ……ま、ま"…ッ」 「遥登…」 もっと長岡を見ていたい。 体温を感じていたい。 だけど、過ぎる快楽に頭がチカチカして上手く頭が回らない。 涙で視界はぼやける。 何も考えられない。 「イ"ぎ…、ぁッ、あ"…ぁ"…ァ"」 今日はじめての射精は眩暈がする程気持ち良くて頭がかくんっと落ちた。 腰からジンジンと痺れるような甘い快感が広がる。 「すげぇイき方…きもちよさそ…」 射精ってこんなに気持ち良かったかと思う程だ。 腹筋がひきつって精液が服を汚す。 折角長岡のにおいがするのに勿体ない。 「もっと、イけ…ほら、」 インターバルのないセックスは最早交尾のよう。 膝頭が脇腹にぶつかっても長岡は腰の動きをとめない。 奥を突く陰茎をきつく締め離さない。 「死ぬ程、よがらせて、やる」 そう言った長岡はギラギラした雄の顔をしていたのを三条は知らない。

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