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第267話
噛み締める服にジワジワと唾液が染みていく。
そこまで考えていなかったが、なんとか誤魔化せるだろ。
だが、そんな事を考える余裕もない。
気持ち良くて、長岡に触れられて嬉しくて、この行為の事しか考えたくない。
「…ふ、ぅ…ぅ…っ」
ぬちぬちと狭い個室で音が広がり、もしこの音が漏れてしまっていたらと考えるとその背徳感と禁断感に興奮してしまう。
裏筋が擦れて気持ち良い。
乳首を掻く手がとまらない。
腰が揺れる。
バレたらやばいと解っているのに、こんなに気持ち良い。
そんなの狡いだろ。
「…ん"、ん"…ぅ…」
長岡に触れられて喜ぶ身体は目の前に迫ってきた。
イきたい。
イきそう。
「イきそ?」
三条は何度も頷き、限界を訴えた。
玉がきゅぅっとせり上がる。
ガラガラと横から音がしたと思ったら、先にティッシュが宛がわれた。
扱く手が早くなり三条を絶頂させようとする。
や、ば……イ、く………イ…っ
「ぐ…ぅ…ぁ"……ぁ……ん"ン"ッ」
我慢出来ずに呻き声を漏らしながら射精した。
だけど、長岡はまだだ。
刺激はとまらない。
長岡の好みの刺激は自分でする時より強くて、乳首を弄っていた手で口を覆った。
せめて声だけは我慢したい。
三条がはくっと息をした瞬間、長岡は息を詰めた。
「…っ、」
その瞬間、ティッシュが更に湿り色っぽい長岡が寄り掛かってきた。
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