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第358話

インターバルのないセックスに三条は涎を垂らしながら必死に酸素を貪る。 酸素が不足してクラクラするのか、それとも長岡の色気にクラクラしているのかすらもう分からない。 考えたくもない。 膝頭をシーツに着く程割られ股関節が痛むと同時にアナルはきつく締まり雄を離さない。 あさましくも独占する。 整った顔が男くさく歪んだ。 奥歯を噛み締め、更に激しく腰を振る。 必要な肉すら足りない腹が突き破られそうな錯覚の中、ソレの質量が増した。 「イきそ…、イっても良いか」 「ん、ん"…、くぁ、は…」 何度も頷いた。 欲しい。 長岡の精液が欲しい。 長岡のだとマーキングされたい。 中からも充たされたい。 ローションが泡立ち局部からひっきりなしに水音が響く。 一際深くまで埋め込まれ射精がはじまった。 「ぁ"…ア"…、ぁ"」 「遥登…はる、と」 漸く与えられた恋人の精に頭が痺れる様だ。 ドクドクと吐精される白濁が気持ち良い。 感覚なんてない器官なのに気持ち良いなんて狡い。 体内の精液を腸壁に塗り付け、腹の中からにおいを染み付ける長岡の腰の動きに翻弄される。 「遥登…俺のだ」

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