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第359話
どれ位の時間交わっていたのか分からないが、長岡のモノが引き抜かれてもアナルはぽっかりと口を開けたままだ。
とろりと奥から溢れてくる白濁に身を震わせると冷たくて大きな手が頬を撫でてくれた。
何かを喋っているが眠くてよく分からない。
目蓋が重くてシーツに沈み込んでいるのが気持ち良くて意識が遠退いていく。
それでも、身体中に触れるあたたかなものが長岡だと解るのは最早本能的なものだ。
好きな人だから。
長岡だから。
「 」
聴こえてきた言葉にふにゃっとだらしない顔をすると、もう1度同じ言葉が降ってきた。
なんてしあわせな言葉。
なんて優しい声。
なんて愛おしい、人。
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