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第363話
後処理を済ませ終わる頃には、もう半分寝てしまっていた。
寄り掛からせながらなんとか服を着せるとよたよたと危なっかしく歩く恋人を支え寝室へと移動する。
「遥登、ベッドだぞ。
もう寝て良いからな」
ベッドに寝転ぶとあっという間に寝てしまう。
大人びてきたとは言っても寝顔はまだ子供だ。
そんな子供を貪り食って長岡も心地よい疲労が襲う。
ベッドに腰掛け細い身体に毛布をかける。
まさか、遥登からプレゼント貰えると思ってなかったな
頑張って働いたのは遥登なんだから自分に使えば良いのに
細い髪を撫でながら寝顔を堪能する。
サラサラしていて癖がなくて弄っているだけでも楽しい。
この子に触れていると不思議と落ち着いた。
ほんと、用意してといて良かった
クローゼットに隠していたプレゼントをサイドチェストの上に置くとその隣に潜り込んだ。
あたたかな子供体温を腕に閉じ込め目を閉じる。
起きた時の反応が楽しみだ。
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