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第392話

「正宗さん…」 キスだけで目をとろけさせた可愛い恋人。 今日はスイッチが入りやすいらしい。 口を塞ぎながらパンツの中に手を入れると、その腕を捕まれた。 「待ってくたさい…、あの……腹…」 「一緒にするか?」 「……正宗さん、トイレ貸してくれないですし…顔がすごくいやらしいから…」 いやらしいとは、今目の前にある様な顔の事だ。 顔を真っ赤にとろんとしていて、掴んだままの腕もたまらない。 頬をするりと撫でもう1度口を吸うと駄目か?と三条の好きな低くて甘い声で甘えてみた。 日焼けしにくい肌を真っ赤にした恋人のくりくりした目にあの色が滲む。 「じ、焦らされて、ください」 まったく、成長期っつうのは恐ろしい。 「新年早々えっろいな」 ふぃ、と伏せられた顔もそうだが随分と大人になった。 風呂に行けば身体を洗ってくるだろう。 折角の三条のにおいが消えてしまうのは勿体ない。 露になっている首筋をべろっと舐め、変わらぬ反応が返ってきた。 あっという間の成長と、変わらぬ姿。 どっちがどうこうとは言わないが、本当に末恐ろしい。 「また、やらしい事する…」 「遥登には負けるって。 腹の掃除は良いけど、汗は流すなよ。 遥登のにおいが消えちまう」 ぽつりと聴こえてきた、えっち…というなんとも可愛い反応も長岡を煽るには十分で今度は耳を舐められた。

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