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第399話

温感ローションに慣れないのか、使われたアナルがムズムズする。 いや、本当にムズムズしているのかすらよく分からない。 だけど、いつもと異なる物を使われているのだけは解る。 「まさ…、さ……あ、…ァ、きもち…とけそ……」 呆けた顔をしている事だろう。 そんな顔を見られる事より気持ちが良い事を求めてしまうのは、年頃だからだろうか。 本当は、俺はすごくいやらしい人間なのかもしれない。 セックスに溺れる快感に弱い。 長岡に飽れられたくない。 なのに、気持ち良くてあさましい姿を晒してしまう。 「き…き……、す…ァ…」 「キス? なら、舌出しな」 括約筋を解しながら身体を近くに持ってきてくれる長岡の言葉に従うと、舌ごと口の中に招かれた。 粘膜同士が触れ合ういやらしさと、大好きな恋人とのキスにふわふわしてくる。 まだ前戯なのにイってしまうかもしれない。 それほど、長岡とのキスは気持ち良い。 「ん"…、ン"…」 悪戯に舌を甘噛みされゾクゾクっと快感が背中から頭へと走った。 もう正宗さんの事しか考えらんねぇ 窓の外の音も、正月の昼間からセックスをしているのもどうでも良い。 そんな事より長岡の事を考えていたい。 「引っ込めんな。 もっとえろいのしような」 流れ込んでくる唾液を噎せない様に飲み込むので精一杯の三条だったが、その言葉に小さく頷いた。

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