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第400話

唇がふやけるまでキスをしてくれた。 気持ち良くて身体から余計な力が抜けたお陰で、アナルも指3本を銜え込んでいる。 「どこもトロトロじゃねぇか。 セックス気持ちいな」 「ぅ…きも、ち…」 「気持ちい」 目の前に綺麗な顔が近付いてきた。 また、キスをされるんだと目を瞑るとあたたかな刺激は唇には訪れない。 そっと目を開け驚いた。 楽しそうに目を細めた長岡が乳首に吸い付こうとしていたからだ。 「あっ、」 ちゅっと吸われ、舌で舐められ、犬歯が突き刺さる。 キスとは異なる快感に今度はアナルが指を食い締めるのが分かる。 恥ずかしい。 恥ずかしい。 こんな小さな器官でこんなに感じているなんて。 「かんじゃ…、まさむねさ…」 「噛んじゃ駄目か?」 今度は乳首すれすれのヶ所にキスマークを付けはじめた。 もどかしくて腹の奥がじくじくする。 「だめ…じゃない、です」 「噛んでも良いか?」 「…はい」 少しずつ歯に力を加えられ、涙が滲む。 痛い筈なのに嬉しい。 「き、もち…ぃ"」 指を銜えっぱなしの後孔がこっちも弄って欲しいと強請り出すが、与えられるのは乳首への刺激。 長岡は解っていてやっている。 その証拠にすごく楽しそうな顔をしている。 噛んでいるのとは反対の乳首を爪先で掻かれると頭が痛みと快感をごちゃ混ぜにして拾っていく。 過ぎる快感に逃げ様としても背中をシーツに押し付けるだけ。 「えっろい顔して、そんな良いのかよ」 「…だ、て…」 「だって?」 「………きも、ちぃ…から」 アナルも乳首も大好きな人に弄られたら感じてしまうに決まってるだろ。 「素直に言えた良い子には」 疑問符を浮かべる前に長岡はにぃっと笑った。 そして…… 「ィ"…っ」 血が滲む程噛み付いてきた。 それなのに陰茎は勃起したままで、頭も気持ち良いと信号を出す。 三条の身体はすっかり長岡好みのものになっている。

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