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第402話

「ガン勃ち。 やっぱ若けぇと膨張率がやばいよな」 漸く触れられた陰茎は、長岡の手に触れられ嬉しいとカウパーをダラダラ垂らしはじめた。 やっと与えられた雄への刺激を背中を反らせ感受する。 ペッティングもキスも乳首への愛撫も気持ち良いが、直接性器を刺激されるのはまた違う気持ち良さがある。 「あぁ…あ…っ、つよ…、ぁ…まさ…」 にちゃにちゃと部屋に響く潤滑油と空気の混ざる音がより三条を淫らに変えていった。 アナルはしゃぶる様に指に吸い付き蠕動活動が激しくなる。 なんていやらしい身体だと思われても身体が勝手に求めてしまう。 長岡が欲しい。 長岡の雄が欲しい。 長岡とのセックスが嬉しい。 陰茎を弄られているのにそんな事ばかり思ってしまうのは、アナルでの性行為が気持ち良い物だと学習したから。 それこそ、学習能力の無駄使いなのだろう。 だが、長岡から教え込まされた甘美な味は最高の御馳走。 手放せる筈がない。 「遥登、見てみ。 カウパーとローションが混ざってドロドロ。 手首まで伝ってんだろ」 目の前に翳された大きな手。 それを汚す体液はローションと空気と混ざり白濁している。 そして、いやらしく目を細める恋人にごくっと喉が鳴った。 「やらしい事は気持ちいから我慢出来ねぇだろ」 「まさ、さ…とのことだから……きもち……」 セックスだから気持ち良いんじゃない。 長岡とだから気持ち良い。 当たり前だと言葉を紡ぐと長岡の目がギラ付いた。 本能で感じる肉食獣の気配。 温感ローションが乾いてきた事に気が付いた三条はその手を伸ばし頭を引き寄せた。 「どうした?」 細くともしっかりと男のそれだと解る首筋に吸い付く。 リップ音と共に顔を離すと、頭上から笑いを堪えた音が聴こえてきた。 「足りねぇのはお互い様か。 ほら、セックスはこれからだろ。 俺の入れるからまだヘバんな」

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