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第404話
充足感に背中が撓る。
息を詰めてしまう程の長岡の大きさ、アツさ、固さ。
内側から拡げられる苦しさが気持ち良い。
「ぅ、あ……、は……ぅんっ」
大きな陰茎が埋め込まれ、ソレを離したくないとキツく締め付けるいやらしい身体。
だけど、やっと与えられた快感だ。
「あんだけ指銜えてたのにまだキツいな。
そんな待ち遠しかったか?」
「ん…ん…、か…った」
焦れに焦らされた身体に漸く与えられた快楽はとても甘美で、長岡とのセックスの事しか考えたくない。
もっと溺れたい。
腰を捕まれ、最初から激しいピストンが打ち付けられる。
「きも、ち"…ア"っ……」
気持ち良過ぎて涙が出てきた。
全身、性器になったかの様にどこを触れられても気持ちが良い。
感じてしまう。
「上も下もすげぇな。
んな、気持ちいかよ」
「あっ、あ…ン"っ、き…ちぃ……」
頭がビリビリする。
気持ち良くてたまらない。
なんで、こんなにセックスは気持ち良いんだろう。
なんで、こんなにしあわせな気持ちになるんだろう。
「まっ、さ…さ、ぁ……く…、あ……」
膝の裏を抱える手がその名に相応しくない太股に爪をたてた。
キャパオーバーの快感に痛点が鈍るのか痛みなんて感じない。
だから、三条自身そこに傷が出来た事すら気付いていなかった。
だが、長岡は違う。
「馬鹿、爪たてんなって言ってんだろ。
しがみ付いとけ」
腕を首に回す様に誘導し引っ掻くなら俺にしろ、と独占欲を見せてくれた。
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