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第406話
さっきからイきっぱなしで、もう頭が言う事を効いてくれない。
まるで理性が溶けた様だ。
本能が恋人を欲している。
「ぁ…っ、あ…」
射精を伴わない絶頂は連続でやってくる。
沢山イってしまえば疲れると解っていても若い身体は快楽に抗えず求めては、イく。
部屋中長岡のにおい。
ベットからも濃くかおる恋人のにおいにまで興奮する。
「…ぅん…んッ、とけ…そ……あっ…」
「んな、きもちいかよ。
もっと、よがらせてぇ」
掠れた声だってそう。
セックスの時にしか聴けないこの声。
長岡のにおいと汗の混じったにおい。
長岡のすべてに興奮する。
はしたない身体だと言われても、こんなに格好良い恋人ならそれも頷けるだろ。
こんな綺麗な顔を男くさくして求められたら誰だって興奮すると思う。
俺にだけ見せてくれる顔が嬉しい。
独占欲が嬉しい。
前髪の間から見える目のギラ付きも今は俺だけのものだ。
キスを強請るとすぐに与えられ、唾液を飲み込まされた。
今度は膝裏を掬われ、大股を広げる格好になる。
ツルツルの恥丘も男としてイけなくてカウパーを腹に垂らす陰茎も、恋人の大きなモノを嬉しそうに銜え込んでいるアナルさえも。
「ぁ…ッ」
「絶景ぇ…やべぇな」
処女の様に恥ずかしがりながらも、身体は快感と男を覚えいやらしくなった。
貧相な身体を見られるより恥ずかしいと思うのは、長岡がそんな身体で発情してくれると知ったから。
恋人に変えられた身体が嬉しい。
「も…と、ほし…」
「良いよ。
もっとやる」
止まらない矯声と腰の動き。
だらしなく口元を緩めるその顔は陶酔している様にも見える。
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