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第431話
「ぁ…っ」
にゅぷ…と大した抵抗もなく飲み込まれていく指にとうとう声が漏れてしまった。
慌てて唇を噛むと、髪を撫でていた手が頭部を肩口に押し付ける。
「唇は噛むな。
噛むなら俺の肩にしろ。
良いな、俺の遥登に傷なんて付けんなよ」
「…ぅ、」
人差し指が奥まで入ると一旦抜かれ、今度は長い中指が根本まで埋まった。
1本だというのに、あの節だった男の手が自分の体内─それも排泄器─に入っていると思うだけで身体は喜び勝手に締め付けてしまう。
「気持ちい?」
「……ん」
「でも、足りねぇ?」
「………ん」
口を開いたらもどかしいとバレてしまう様な声が出そうで頷く事で意思を伝えた。
それでも漏れる声は甘さを含み性的快感を感じているとモロバレだ。
反対に楽しそうな長岡は三条の様子を伺いながら指を動かし解していく。
「ぁ…っ、まッ…」
「はい、2本目」
長岡のモノに馴れたアナルは簡単に口を開ける。
気持ち良いと知っているから。
気持ち良いのが欲しいから。
はしたなくて恥ずかしいのに欲しくてたまらないと強請る。
「…ん、ぅ…ぅ……あ」
「3本目」
「ぁー…」
2本の指がピースをする様に互いの指の間に空間を開けた。
そこへ3本目の指が侵入すると括約筋がキツく食んだ。
すらりとしていても男の指。
3本目が埋まると圧迫感がある。
それも準備をしていないアナルにだ。
なのに、度重なるセックスで縦に割れたアナルは恋人の指をしっかりと受け入れている。
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