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第433話
アナルが口を開く。
その為の行為なのは理解しているが、はしたないと思ってしまう。
あさましい姿を見られる背徳感。
排泄器を性器にされる、倒錯した行動。
下着をずらしケツが丸出しのなんとも情けない姿の筈なのに、興奮してしかたがない。
首に顔を埋めるだけじゃ恥ずかしさは拭いきれない。
ローションが粘着質な音をたて鼓膜まで辱しめる。
ゾクゾクが止まらない。
「…んぐ…、ぅ…ぅ」
「もうやわらかくなったな。
流石、優等生」
「ゆ、と…せい、じゃない……」
「ほら、この音聴こえてんだろ」
わざと大きく指を動かされ、ローションと空気が混ざるいやらしい音が寝室に広がった。
それも、自分の排泄器からする音だ。
三条は知らず知らずの内に股間を長岡の太股へ押し付け、乳首が服で擦れる様に身体を擦り付けていた。
けれど、長岡はそれを指摘せず前戯を楽しんでいる。
甘やかす様に後頭部を撫でる手はそのままこの行為に興じていた。
「ハァ…はっ、ぁ…はげしッ…あ、あっ…ぁ、たれる…っ、たれ……ま…さ、さ」
「垂れたら足せば良いんだから慌てんな。
ほら、2本目」
「ぅあ…」
2本の指を銜えているアナルに更にリューブシリンジが刺され、耐えきれず長岡の服の襟刳りを噛んだ。
長岡のにおいも指も声も息遣いさえ具に拾い上げては感じてしまう。
足されたローションの分だけ水音は大きくなり、滑りも良くなった。
ぐちぐちと痛重くなる下っ腹も無視をするには刺激的過ぎる。
「まさ…ぁ、ま…はっ、く」
「3本余裕だし、そろそろか?」
必死に頷くと、よしよしと後頭部を撫でられた。
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