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第439話
「遥登、ゴム付きちんこは初食いだな」
「…っ」
わざと羞恥心を煽る長岡のモノが宛がわれた。
触れるのは、肉の感覚ではない。
これがコンドームの感覚なのか。
その瞬間を今か今かと待ちわびる三条に長岡は微笑みかけた。
「いただきますは?」
「……ぃ、た…だき……ます…」
「はい、どうぞ」
くぷ…と縁が押し拡げられ体内に埋め込まれていくのが解る。
生々しくて、だけどいつもより肉々しくない。
はじめての感覚に眉間に皺が寄ってしまう。
漸く奥まで埋め込まれた陰茎を後孔は歓喜にヒク付いている。
手のひらに爪を食い込ませて堪えていると、冷たい手が触れた。
前髪を後ろに撫で付けながら目を覗き込んでくる。
「キツいか?」
首を振って否定した。
本当にキツい訳ではない。
ただ、慣れない感覚に力んでしまうだけ。
いや、そもそもこの感覚に慣れるものだろうか。
陰茎を銜え込むのだっていまだ慣れていないのに。
握った手に冷たいそれが触れ、拘束を解いた。
「なら、手はここな。
引っ掻いてもなにしても良いから」
「…っ、は……い…」
首に腕を回す様に誘導され、素直にそれに従った。
さっきより長岡のにおいが濃い。
素肌だからだ。
良いにおいに包まれ本格的なセックスが開始された。
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