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第440話

しがみ付く恋人の可愛さに、つい意地の悪い事をしてしまうが本当はただひたすらに愛したいだけ。 前膊をシーツに着きゆっくりとピストンをはじめた。 手前から奥を拓かせる様にゆっくりと動き、中が蠢きはじめると少しずつ動きを早くしていく。 まずは三条の快感が優先だ。 「あ…あ……、あっ」 声に艶はあるし、気持ち良さそうだ。 コンドームの使用に恥ずかしがっているのも下半身にクる。 同性同士のセックスじゃ妊娠なんてしない。 だけど、コンドームはセックスの時にしか使わない道具だ。 セックスをしていると強く印象付けるには最適な物。 そんなの羞恥心の強い遥登に使わずにはいられないだろ。 「あ"っ、おく…が……」 「奥が?」 「きもち……」 「ココ、好きだもんな」 ココと言いながら前立腺から精嚢を擦り上げてやる。 喉をひくりとさせながら快感を感受するしかない三条。 こんな風にイイトコロだけを抉り続けていたらどうなるのだろう。 暫くイイトコロを突かず焦らし続けていたらどうなるのだろう。 そんな事を本気で考えるのだから、三条に意地が悪いと言われるんだ 自覚だけはしている。 「い"……い"…、」 「きもちい?」 答えを紡げない様に何度もそこを突いていく。 頷く事で意思を伝えようとする健気さに、また陰茎が膨らんだ。 遥登の事になると底無しになってしまう。 「俺も気持ちい」 ぼそっと聴こえてきた言葉に長岡は愛しさが込み上げた。 よか、た…

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