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第441話
耳に馴染んだ声が名前を呼ぶ度に体力が回復しているみたいだ。
全然萎えない。
むしろ、もっとたぎってくる。
「き、も……ち…、ぃ……ぁっ、あっ……はげし……」
「腰止まんねぇ…」
細い腰に指をこんなに食い込ませたら内臓が痛むんじゃないかと思いながらも、止まらない。
愛おしい気持ちをこんな乱暴にぶつけてしまう。
「き、…ぁ…ぁ…っ、まさ、さ…」
「はる、好きな時にイけよ」
「ぅん、ん……アっ、は、…ぁ」
背中を撓らせ頭をシーツに擦り付けはじめた。
もう数度強くイイトコロを突けばイくだろう。
三条の陰茎がシャツにシミをどんどん拡げ、太股で身体を挟んでくる。
いやらしい身体だ。
俺がこんなにいやらしくした。
俺が変えた。
男に身体を作り替えられ、アナルでイける様になった。
男としてのソレを使わずにだ。
目の前の恋人にみっともなく独占欲をぶつける。
「ぃ"……ぐ…っ、…、イッ……」
切羽詰まった声がイく事を知らせると、細い身体はビクビクと震えた。
アナルだけの快感で絶頂をむかえたんだ。
恍惚の表情で自分に服従する三条の愛おしいこと。
気持ち良さそうに腰を震わせる三条の、中のうねりもキツくなった。
それこそ搾り取られそうと表現するのがぴったりのキツさ。
「メスイキ上手くなったな。
な、俺もイかせてくれ」
まだ痺れる様に拡がる快感の中にいる三条はその言葉の意味も解らず頷く。
今、中を抉られれば過ぎる快感に泣き出すだろう。
頭では解っているのに、やめてやれない。
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