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第444話
コンドーム1つでこんな乱れる三条が見られるのは嬉しいが、直接触れる事の出来ないたった数ミリが憎くもある。
だけど、後処理の為に疲弊した身体に鞭打つ事もなくベッドに横になったままでいられるのは三条にとって楽だろう。
恥ずかしそうにふとんの中にひきこもるのも遥登らしくて好きだ。
それは三条も同じなのか、手を握って甘えている。
手を恋人繋ぎをすると、手の甲にやわらかなものが触れた。
くっそ可愛い…
「遥登、少し手ぇ冷たくなってきてる。
冷えてきたから服着ような」
汗がひき冷えてきた身体に着衣を着るよう薦めると、漸くふとんの中から顔が出てきた。
乱れた髪を簡単に手櫛で整えてから、散らばる服を手渡すと律儀に背中を向ける。
浮き出た肩甲骨にも所有印を刻み付けた。
「…っ!」
慌てて口を覆い声を飲み込んだ三条は振り返ってきたが、構わず反対側にもキスをする。
くっきりと浮いた肩甲骨と真っ直ぐに走る背骨。
食っても身に付かないのは重々解ってはいるが、それにしても細い。
もう1度、骨に触れる様にキスをした。
「うし、とりあえず満足した。
邪魔して悪かったな」
「…邪魔、なんて事は…ありませんけど…」
「ん?」
「……俺も、つけたいです」
どうぞ、と無抵抗に手を広げて見せる。
パンツとスウェットを着ただけの三条はおずおずとマーキングをした。
キスだけは下手だがそれがそそるのも事実。
鎖骨の下と胸元に1つずつキスマークが付いた。
「もう良いのか?」
「……もう少し」
腹筋の上、鼠径部、下生え付近と降りていく三条。
そんなとこ吸われるとまた勃ちそうだ。
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