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第474話

直ぐ様頭をフル回転させた三条はサッとシャワーのお湯を止めササッと股間を隠した。 いくら何十回何百回見られた身体だとしても、肉付きの悪い貧相な身体は恥ずかしい。 大分自分の事を好きになれたがコンプレックスの1つ。 乳首も隠したいけど、無毛なのも恥ずかしいからやっぱり下だ。 それに比べ、恋人は細身だが逞しい身体も割れた腹筋も格好良い。 隠す事もしないソコだって大きくて剥けていて…男らしくて抱かれたいと思ってしまう。 やばい、お湯少し入ったから我慢出来なくなったらまずい… 「あ…、でも……」 「準備も手伝わせてくれ」 身体を隠す三条を拘束する様に長岡は抱き締めた。 さっきと同じ行為の筈なのに全裸というだけでこんなにも羞恥心が沸いてくる。 鼓膜に吹き込まれる低くて甘い声。 肌に触れる冷たい大きな手。 身体の芯に火が着いたみたいに疼きだす。 「自分だけで楽しむつもりか? 狡いだろ、遥登」 素肌が触れるとそこからじわじわと熱くなっていく。 本当にやばい これはトイレに行かせて貰えないかもしれない… 見上げた先には余裕たっぷりに口角を吊り上げる恋人。 ぞくりとする男の色気にあてられる。 少し入り込んだお湯が腹を刺激しはじめるまであと少し。

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