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第475話
「鏡見てろ。
俺の事、見えんだろ」
目の前の鏡の中には、腹を擦られ物欲しそうな目をする細い男が写っている。
みっともない程細いその身体はキスマークに塗れ無毛で中央を緩く勃ち上がらせていた。
背後から抱き締めるもう1人の男は、耳を舐めたり腹を擦ったり愛撫を楽しんでいる。
そんないやらしい事をしていても綺麗な人は様になっているし、格好良いのだから狡い。
さっきから腹を撫でられ腸内が蠕動運動をはじめそうだ。
「おさな…、ぅ」
冷たい手を掴みたいのに、手は縋る様にくっついていて説得力もない。
それどころか、勃った乳首も弄って欲しいなんて思ってしまっている。
ぎゅぅっと摘ままれて捻られたい。
そのまま伸ばされ赤く腫れたら天辺を爪先で掻かれたい。
いやらしい考えを払うよう緩く頭を振った。
「どうした」
「……漏れそ、です」
「俺にぶっかけりゃ良いだろ」
こんな綺麗な顔をして変態的な発言をさらりと言ってしまう長岡はにやにやと口元を歪めている。
その顔にアナルがきゅぅっと締まった。
身体は恋人を欲しがっている。
早く欲しい、大きくてアツいのが欲しいと。
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