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第480話
指1本をゆっくりと挿し入れ同じだけゆっくりと引き抜かれる。
全然足りなくてもどかしくて、焦れた身体は奥から疼く。
じくじくして泣きそうだ。
「ぅ…ぁ……」
「きもち?」
「ん、…ァ……」
深くまで入り込んできた指をキツく食い締めようと括約筋が食むが、それは無視されまたゆっくりと抜かれていく。
「正宗さ…、まさ、むねさ…」
「んー?」
振り返ると楽しそうな顔をした恋人と視線が絡む。
意地悪そうに口を吊り上げ、また指をゆっくりと入れていく。
こんなの生殺しだ。
もっと欲しい。
長岡のおっきいのが欲しい。
内側からみちみちに満たされたい。
官能的な笑みに自分の意思とは関係なくアナルが締まる。
「…………たり、な…」
とうとう強請ってしまった。
小さな声だとしても狭い浴室なら長岡の耳にも届いている筈だ。
絡む視線を解く事なく媚びの色を滲ませ、なんてはしたないんだろう。
それでも、今は長岡が欲しくてたまらない。
「足りねぇか。
なら、もう1本やろうな」
「ん…っ、」
ぬぐぬぐと肉を掻き分け押し入ってきた指は2本。
「んなにケツ振ってどうした」
「……ぅ、」
鏡に額を押し付け緩すぎる刺激に耐えていると臀部から背骨に刺激が走った。
「…ぃ"っ」
「なぁ、どうしたよ」
臀肉にくっきりと歯型が残りヒリヒリと痛む。
痛い筈なのに、三条が感じているのは痛みより快感だった。
「……せ、くす、したい…」
もう1度振り返り自分で聴いても媚びていると解る声で強請った。
「犯して、ください…」
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