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第481話

「うあっ」 ベッドに押し倒され長岡のにおいが一層濃くなった。 抱き締められている時みたいで好きな筈なのに、お互い裸だというだけでそれは色を変える。 もっと官能的でドキドキする。 いつもの家族の様な心地良い空気から、恋人の空気になる瞬間はすごくえっちだと思う。 ベッドを軋ませながら自分の上に乗り上げる長岡の裸体に発情しているのを隠せない。 せめてとシーツをキツく握り締め羞恥に耐えていると、冷たい手が頬に触れた。 さっきまで自分の中に入っていた指が頬を撫で、反対側の頬に優しく唇が触れる。 軽いリップ音と共に離れていく顔を目で追うと雄の顔をしていた。 「優しく犯されたいか? それとも、酷く犯されたい?」 「え…」 「選ばせてやるよ。 どっちが良い?」 「あ…の、……やさしく…」 「酷いの好きだろ。 優しくて良いのか?」 分からない。 優しいのか酷いのかなんて選べない。 頬を撫でる指は優しくてこのまま優しくセックスするのも良い。 だけど、じくじくと痛む臀部が酷いのも良いだろと主張する。 こんな二者選択出来る訳がない。 「正宗さんなら、なんでも良いです…」 「ほんと、たまんねぇ」

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