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第488話

「……ハァ」 上から降ってくる吐息に、こっそりと恋人を盗み見た。 眉間にかかる髪が男くささを引き立てている。 さっきのチョコレートの口移しの時よりグッと艶やかさを増していて、その……いやらしい。 教職者とは真逆の顔をしていた。 教壇で勉を振るうこの綺麗な人のこんな艶麗な姿を誰が想像出来るだろうか。 こんな性的な顔も、変態的な嗜好も。 三条だけが知っている淫らな一面。 喉の奥まで銜えるのは得意ではない。 だけど、その顔を見ていると自然と奥まで銜えたいと喉が拓いた。 「こんな事ばっか上手くなってどうすんだ」 「ん、ん…」 「あぁ、優しくして欲しいんだよな。 ならイラマは出来ねぇか。 なぁ、遥登」 大きく口を開いているせいで顎が疲れる。 でも、それ以上に身体は恋人を求めている。 苦しい位の刺激を。 ぺちぺちっと尻臀を手の甲でたたかれ腰を揺すってしまう。 こんなもどかしい刺激じゃ足りない。 その思いを伝える様に舌の動きを三条にしては大胆にする。

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